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屋根が広い方、太陽光発電が多く載ると条件の違いに注意! 

  • 2020.10.09
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2020年度より、太陽光発電の10kW以上~50kW未満の方の売電契約の内容が大きく変わりました。
それまでこの区分は「全量売電」だったので、単純に20年間電気を売る計算をすればよかったものですが、「余剰売電」に変わり30%程度の自家消費があり、停電による自立運転時には電源として利用可能な環境を作るという条件が付きました。
これにより、家庭に設置する太陽光発電の上限が9.9kWまでという認識が大きく変わり、広い設置環境がある世帯ではより多くの電気を作ることができるようになりました。
このように仕組みが変わると、2019年度までと比べて損する人と得する人とが変わってきます。
太陽光発電10kW以上~50kW未満の方はこれまでとどう違うのかをあらためて考えてみましょう。

 

売電は安いが20年固定買取、でも余剰売電なので自家消費量が鍵

2019年度まで、10kW未満は余剰で高く買い取り10年固定、10kW以上~50kW未満の方は全量で安く買い取り20年固定でした。
2020年度からは10kW未満は余剰で高く買い取り10年固定、10kW以上~50kW未満の方は余剰で安く買い取り20年固定になりました。
金額そのものではなく、仕組みが変わった部分はここだけで、10kW以上~50kW未満の方が余剰になったということでした。
太陽光発電の特徴は、発電量が設置できる面積に依存することですので、大抵は設置できる面積にできるだけ多くの太陽光パネルを設置することになります。
2019年度までは、屋根が広すぎる方でも設置するパワコンを5.5kW+4.4kWにし、9.9kWに出力を調整してでも余剰売電の売電金額を取っていたものですが、10kW以上載せても余剰売電をさせてくれるのであれば、20年間も固定買取が付いてくる10kW以上の契約が有利に働きます。
2020年度以降の固定買取価格は、10kW未満でも10kW以上でもかなり安いため、自宅の電気として自家消費が多い方が電気代が安くなるという意味で大きく還元されます。
たくさん電気を作って、たくさん自家消費する人が得をする仕組みに変わったのです。

 

10kW以上の太陽光はかなりの枚数、かなりの面積です

太陽光パネルで1枚当たりの大きいもので、100cm×160cm、320W~340Wくらいです。
10kW=10000Wですので、330Wを30枚載せると9.9kWになる計算です。
パネルを7枚×5列並べると35枚=11.55kW、6枚×8列並べると48枚=15.84kW載る計算になりますが、ここまででお気づきかとは思うのですが、自宅の屋根にこんなにも太陽光パネルが載る一般住宅はそうあるものではありません。
自宅で10kW以上~50kW未満の太陽光設備を設置するには、相当に屋根が広いことが必要になります。
「ウチの屋根はすごく広いから、多分そのくらい載るよ」という方は、2020年度以降は一般よりお得な売電契約ができるチャンスになっている可能性が高いです。
あるいは、同じ敷地内に広大な空き地がある家であれば野立て設置、離れの建屋や倉庫などの屋根など、設置できる部分を全部設置・配線し、合計のW数を多くすることで20年間の売電期間を得ることができるか、是非一度計算されてみるといいですよ!

 

10kW以上はしっかり自家消費できるかがポイント

昼間の電気代の単価は、一般の電気契約では30円/kWh程、オール電化の家庭などでは34円/kWh程かかっています。
太陽光発電によって作った電気が余剰で利用できるということは、この昼間の単価で電気代を安くできるという事ですので、その分は売電するよりもかなりお得に活用できることになります。
沢山の発電ができるということは昼間の消費電力に回る可能性も高くなるので、しっかりと昼間の電気をカバーできます。
しかし、昼間に多くの電気を使う予定が無ければ、たくさん作っても使い切れず売電に回ってしまいます。
そこで活躍するのが蓄電池の存在です。
全量売電で太陽光発電をしていても蓄電池と繋ぐことはできませんが、余剰売電であれば蓄電池をつないで電気をより活用できます。
蓄電池で一定量の電気をためれば、作った電気を日中以外の時間にも自家消費できるので、10kW以上の太陽光発電で作った大量の電気をより大きく作用するように活用できるのです。

 

自家消費の推進、停電時の電源などは蓄電池の推進?

この10kW以上~50kW未満の太陽光発電の余剰売電契約には2つの約束事があります。
・自家消費率が30%程度ある環境でなくてはならない
・災害などの停電時に利用できる電源ユニットを設置しなくてはならない
この2点です。
自家消費が30%程度あるかどうかは確認しにくく、電力会社や経済産業省がどのように監視するのかなどはわかっていませんが、自家消費率は蓄電池があれば上げることができますので、これは蓄電池の設置を推奨しているように思えます。
また、災害などの停電時に利用ができる専用の電源ユニットなども販売されていますが、蓄電池があれば日中だけでなくどの時間帯でも停電時に活躍するわけですので、これも蓄電池の設置を推奨する施策のように思えます。
経済産業省エネルギー庁には、太陽光発電の設置を推奨することによって環境問題やエネルギー問題を解決する狙いがあるので、過去には高い売電金額によって10kW未満の太陽光発電設置を促してきたのですが、現在は売電金額が増やせないため、大きく電気代が削減できる手段として太陽光発電を推奨しているのです。

 

まとめ:10kW以上の太陽光発電、おすすめです!

太陽光発電と蓄電池を導入したスマートハウスは、環境にもやさしく、光熱費にもとても良い環境です。
広い屋根に、沢山の太陽光発電や蓄電池を設置する費用はとても高額ですが、太陽光パネルや設置架台などの設備や設置工事の費用は年々安くなっており、計算してみると安心な設備をご負担かけずに導入していただける場合が多々あります。
しかし全ては太陽次第ですので、陽当たり加減や太陽光発電をした時の実際の負担の加減などは業者に聞いてみないと判明しないことも多いです。
太陽光発電と蓄電池を同時に導入される時も、蓄電池やりくりナビに是非ご相談下さい!

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