COLUMN コラム
コラム
狭い家庭でも安心!小型蓄電池のいいところ2つ
- 2020.07.17
- コラム
「大は小を兼ねる」といいますが、蓄電池は大きければいいというものではありません。
小型の蓄電池には、小型サイズならではのいいところがあるのです。
そこでこの記事では、小型蓄電池のメリットや注意点について解説します。
1.設置型の小型蓄電池のメリット
小型の蓄電池を選択することで、以下の2つのメリットがあると考えられます。
1-1.設置場所の選択肢が多い
小型の蓄電池は文字通り小型、つまりサイズが小さく重量が少なめなので「設置場所に困らない」というメリットがあります。
メーカー・型番 | サイズ | 重量 | 蓄電容量 | 価格 |
---|---|---|---|---|
ニチコン・ESS-U3S1 | 800×650×300mm | 77kg | 4.1kWh | 998,000円 |
シャープ・JH-WB1621 | 500×360×605mm | 77kg | 4.2kWh | 1,780,000円 |
京セラ・EGS-LM1201 | 1060×1250×300mm | 226kg | 12kWh | 3,700,000円 |
ニチコン・ESS-U2X1 | 1060×1250×300mm | 234kg | 16.6kWh | 4,000,000円 |
大型の蓄電池は、大きなものだと1辺が1mを越え、重量が200㎏を越えるものがあり、設置できる場所が限られてしまいます。
小型の蓄電池は小さいものだと1辺が数十cm、重量も100㎏未満に抑えられているため、設置場所の選択肢が多くなります。
特にマンションやアパートで室内に設置したい場合だと、サイズ・重量の大きな蓄電池だと設置できないというご家庭も多いでしょう。
小型の蓄電池は省スペース設計なので設置場所を選ぶことができ、利便性と邪魔にならない場所を考慮して設置できます。
1-2.大型の蓄電池と比較して価格が抑えられている
小型の蓄電池は、大型の蓄電池と比較して「価格が抑えめである」というメリットがあります。
これはサイズに依存するというよりも、「蓄電容量」に依存して価格が決められていることが多いです。
小型蓄電池は蓄電容量が小さく必然的に価格も抑えられており、安いものだと100万円を下回る価格で購入できるものもあります。
蓄電池には「補助金」も利用できますが、補助できるのは一部の金額のみ、やはり元の価格が安いほど導入しやすいのではないでしょうか。
設置しやすくて安い傾向にあるため、小型蓄電池は「導入しやすい」という点がメリット!
2.小型蓄電池の弱点
さまざまなメリットがある小型の蓄電池ですが、気にしておくべき弱点が2つあります。
2-1.蓄電容量が少ない
先ほども触れていますが、小型の蓄電池は基本的に「蓄電容量が少ない」という点がネックになります。
もう一度、先ほどの表を参照してみましょう。
メーカー・型番 | サイズ | 重量 | 蓄電容量 | 価格 |
---|---|---|---|---|
ニチコン・ESS-U3S1 | 800×650×300mm | 77kg | 4.1kWh | 998,000円 |
シャープ・JH-WB1621 | 500×360×605mm | 77kg | 4.2kWh | 1,780,000円 |
京セラ・EGS-LM1201 | 1060×1250×300mm | 226kg | 12kWh | 3,700,000円 |
ニチコン・ESS-U2X1 | 1060×1250×300mm | 234kg | 16.6kWh | 4,000,000円 |
一般的な小型の蓄電池の蓄電容量は3~5kWh、大型の蓄電池は10kWhを越える蓄電容量を備えたものが多いです。
蓄電容量の多さは、停電時でも長期間の電力確保が可能になるというメリットがあり、小型蓄電池の容量では大型ほど長く多くの電気を使うことはできません。
2-2.出力電圧が100Vのみが多い
小型蓄電池にはもう1つ弱点があり、それは「出力電圧が『100V』のみが多い」という点です。
一般的な蓄電池の出力電圧は100Vまたは200Vであり、大型家電を動かすためには200Vの出力電圧が必要なケースが多くなります。
つまり、停電時にエアコンなどの家電を動かしたい場合、200Vに対応した蓄電池である必要があるのですが、小型・小容量の蓄電池の多くは100Vのみ対応しているため大型家電を動かせないのです。
台風で停電が起きやすい時期は暑いため、停電時でも涼しい環境を維持したいのであれば小型蓄電池は向きません。
サイズは蓄電容量にダイレクトに影響、サイズが小さい分だけ蓄電できる量は少ないことは覚えておきましょう
3.蓄電池は小型?それとも大型?
ここまで、小型蓄電池の良いところと悪いところについて解説しましたが、では、これから蓄電池を導入しようとお考えの場合は、小型蓄電池と大型蓄電池どちらを導入するべきなのでしょうか?
3-1.小型の蓄電池は導入のハードルが低い
小型蓄電池は「サイズ・重量が小さい」「価格が抑えめ」というメリットがあり、これらを統合すると「多くの家庭で導入しやすい」ということがわかります。
大型の蓄電池と比べて機能面ではどうしても劣るものの設置場所を選ばず、価格も安めであることから、導入のハードルが低いといえます。
「大型家電を動かせない」というデメリットは、大型家電を動かすことを想定していなければデメリットにはなりません。
電力消費の少ない家電の多くは小型蓄電池でも対応できるため、最低限の家電製品さえ動かせれば問題ないという場合であれば小型蓄電池のメリットが大きく活かされるでしょう。
3-2大型の蓄電池は設置場所に困るけれどいざという時に大活躍
大型の蓄電池は、設置場所や価格面での問題はありますが、「いざという時に大活躍する」というメリットは無視できないでしょう。
200Vに対応しているモデルであれば、エアコンなどの大型家電も動かすことができ、大容量の蓄電容量によって長期間の停電にも対応しやすいのです。
また、小型家電に限った使い方をすれば、より長期間の停電にも対応することができます。
機能性を重視して蓄電池を選びたいのであれば、蓄電容量や出力電圧の点でメリットのある大型蓄電池を選ぶことをおすすめします。
蓄電池を購入するにあたっては、利用シーンを想定して必要なステータスを備えた蓄電池を選びましょう!
4.まとめ:設置場所や価格の面で小型蓄電池はメリット豊富!容量には要注意
小型蓄電池は「小型ゆえ」の設置場所や価格面でのメリットがあり、資金面で悩んでいるご家庭でも比較的導入しやすいタイプの蓄電池だといえます。
一方で小型ゆえの蓄電容量の少なさなどはどうしてもネックになりますが、蓄電池は使い方次第で利便性が大きく変化しますので、ご家庭の停電時の電気の使い方を想定して必要に応じた蓄電池を選ぶことが重要です。
小型・大型どちらの蓄電池のご要望に際しても、「蓄電池やりくりナビ」までご相談くださいませ!