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蓄電池メーカーの特性を勝手に分析<京セラ編>
- 2020.10.16
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蓄電池にはそれぞれの機種の性能に特徴があります。
一番良い蓄電池というものは、その家の太陽光発電の環境にとって都合の合うもので、その家の電力消費状況に合うもので、その家の停電時の需要に合うものです。
蓄電池であれば電気がためられればどれでも良いということはありません。
単に容量が大きくて価格が高いものを選ぶのが良いというわけではありませんので、蓄電池の選定をしっかりとすれば蓄電池の導入価格を抑えられる可能性があり、購入前の選定は重要です。
それぞれの機種には、蓄電池を製造しているメーカーの考え方が反映している部分も大きく、蓄電池の特徴を掴む上でメーカーの特性・特色も知っていただけると役に立ちます。
今回は太陽光、蓄電池の老舗、京セラの蓄電池の特性をお知らせします。
京セラはどのような企業なのか?
京セラは電子部品や精密機械部品、電気製品の製造をかなり手広くやっている大企業です。
太陽光、蓄電池以外にも医療機器や通信機器などで京セラメーカーの商品が多数ありますが、京セラメーカー以外の製品や一般向けに販売されていない業務用製品に大きくシェアを持っている企業なので、家電量販店ではそんなに見かけないかと思います。
電気製品全般での実績が高く、先進的な技術の普及にも貢献している企業です。
太陽光発電に関しては日本に普及しはじめた最初からずっと販売している企業で、一般家庭向けの規模から大規模なメガソーラーまで幅広く実績があり、他の太陽光発電メーカーと比べても「産業用以上の大規模もできるメーカー」という印象があります。
京セラの太陽光発電を利用していて10年以上経過している世帯も多いので、蓄電池の販売も京セラが先進的に行っています。
FITでダブル発電の料金設定のある内から、産業用ソーラー向けを含めて押上げ効果のある蓄電池を提供してきたり、現状のサービス以前から蓄電池業界の仕組みを支えてきたと言ってもいいような「いぶし銀の蓄電池メーカー」です。
比較的最近ラインナップに入ったマルチDCリンクタイプ蓄電池は、他社蓄電池とは住み分けの違う独自の発想で効率の良い蓄電を実現しており、常に時代を先行く企業であると言えます。
商品ラインナップはどんなものがあるか、メーカー全体の特徴は?
EGS-LM1201 12kWh屋外
EGS-ML0650 6.5kWh屋内/屋外
EGS-LM0320 3.2kWh屋内/屋外
京セラの蓄電池ラインナップは、京セラの歴史の割に決して多くなく、産業用蓄電池を除いた一般家庭向けは上記の3機種だけです。
しかし、この3種類だけでかなりの蓄電池需要をキャッチできるくらい、設置可能な環境や多彩な運転モードでカバーしていると言えます。
そもそも家庭用蓄電池というものは、いくつかの役割を果たすマルチデバイスな製品ですので、3機種だけでカバーできるぞという潔さを感じます。
沢山の種類から選ばなくてもちゃんと役割を果たすのだと言わんばかりです。
このあたり、京セラは京セラにしか無い蓄電池だけ出していればいいのだという感じで非常に格好良いですね。
京セラにしか無い商品はどんなものがあるか
EGS-ML0650マルチDCリンクタイプ蓄電池は、単機能蓄電ユニットでありつつ電気を直流のまま蓄電する仕組みを採用し、大きく蓄電ロスを発生させることを防止し、高効率を実現しています。
HEMSでのAI機能も合わせて、最新の蓄電池ラインナップに入る性能を誇ります。
設置スペースもかなり少なく済み、一戸建て屋外の駐車スペースや窓の回りにも無理なく設置することができ、屋内であれば階段の踊り場や押し入れの中などにも設置可能です。
この商品は外観上はオムロン社の6.5kWhと同じものを採用しているので、一見オムロン社の製品を代理販売しているのかと思いきや、機能から違うものとして作られているれっきとした京セラの製品です。
電気製品を部品の素材から作れる会社はやることが徹底しています。
まとめ:京セラの蓄電池を是非チェックしてみましょう!
いかがでしたでしょうか?
京セラの蓄電池は、ラインナップの少なさと新製品の発表の少なさのため、多少地味な印象があると思います。
これは良く言えば激渋の実力派蓄電池です。
蓄電池を選んでいたけど京セラはノーマークだった、という方も、京セラの蓄電池も是非一度ご検討いただければと思います。
蓄電池の選定に悩んでしまったら、蓄電池やりくりナビにご相談下さい!