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注目の発電ソース、「木質バイオマスエネルギー」について考えてみる 

  • 2020.09.27
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電力は世界中の人々の暮らしに欠かすことができない重要なエネルギーです。
私達は工夫をこらし、色々な手段で電気を作り暮らしています。
石油火力、石炭火力、天然ガス火力、原子力、水力、太陽光、風力、地熱などの発電ソースが一般的ですが、それぞれに特徴があり、メリット・デメリットがあります。
経済的にも、環境保全にも、私たちの暮らしの進歩のためにも、これらの発電源の内訳から再生可能、持続可能な発電ソースのものを増やし、全体のバランスを上手に変化させてゆくことが大切だと考えられています。
特に再生可能エネルギーとしては昔から水力、太陽光、風力についてはよく知られており、すでに普及しているとも言えます。
海底に眠る植物プランクトンであったり、酪農の副産物などの廃棄物系エネルギーであったり、新しいエネルギーの発掘は我々の使命であり、注目度も尋常ではありません。
この動きの中、今後普及してゆくべき有力な発電方法として現在最も注目を浴びているのが「木質バイオマスエネルギー」です。

 

木質バイオマスエネルギーとはどんな発電方法か??

バイオマスという意味は、バイオ(生物・有機物)マス(量)と解釈します。
石油などの化石燃料以外の有機物を燃料としているものをバイオマスと呼びます。
その中で「木質」ですので、木材を燃料として熱エネルギーを発生させる技術ということになります。
筆者はこれを初めて聞いた時、不思議に思いました。
木を燃やすだけじゃないか、木が減ったら環境に悪いのではないか?大人はバカなの?と、ピュアッピュアに、シンプルに疑問に思いました。
しかし実際、バカは自分のようです。
確かに木材をボイラーで燃やして電気エネルギーを作るだけの発熱・発電方法なのですが、実際にはそこに世界中の森林の事情と最新技術が加わります。
世界中の森林の間伐材や間引いた枝、朽ちた根、開発によって除去される木材、剥がれた樹皮、建築材に向かない曲がり材、木造建築からの廃材などの「大量にある困った木材」を、使いますので、消費するほど次の木材が育つように研究されています。
それをチップやペレット状に加工する技術、それを需要のあるところへ運搬する技術、少ない大気汚染で多くのエネルギーを発生させるためのボイラーの開発、設備に投資する人を増やすための電力買い取り制度の設定など、沢山の技術が今まさに集結しているのです。
多くのエネルギー問題の鍵になり得ると言われています。
これまでは発電に投資、貢献が難しかった林業家、農業家、酪農家などの方を含め、太陽光発電のような発電投資事業として大きな注目を浴びている発電方法です。

 

日本に限った話ではなく、世界中で取り組まれていること

日本の森林は2400万ha有り、そこから出る木質バイオマスの予想は驚異的な量になると言われており、森林の豊かな国であると言えます。
現時点で木質バイオマスの先進国としてはヨーロッパ諸国で、中でもフィンランド、スウェーデンといった森林の豊かな国では木質バイオマスによる発電量が多く、すでに普及した文化と言えます。
先進国ではすでに木質バイオマスの増加によってエネルギー問題の解決とCO2の低減に成功しており、日本はそれを追えばよいと言えます。
間伐材の処理ができた森林は樹木や草花の生育が活性し、深く根を張り地盤が強くなり、災害にも強くなります。
地球規模で再生に取り組める、素晴らしい技術になると期待され、普及が急がれているのです。

 

木質バイオマスエネルギーが普及したら何が変わる?

もちろん木質バイオマスエネルギーの発電をした事業者は作った電気を売電することができますが、その電気を自宅に引き込んで直接利用することは難しいでしょう。
しかし木質バイオマスエネルギーの発電所が今後どんどん増えてゆけば、電気エネルギーの需要バランスが保たれ、24時間いつでも自由自在に必要量の電気が作れるようになれば各世帯の電気料金の負担が下がる可能性もあります。
併せて期待されるのが、雇用問題の解決です。
日本中の木質バイオマスエネルギー発電所で大量の雇用が生まれると予想されています。
大きなことを言えば、失業率を減らし、国民の生活水準を上げ、景気の回復まで見えてくるのです。
是非とも普及を急いでいただきたいものです。

 

まとめ:木質バイオマスエネルギーは今後増えてゆくの??

すでに日本の各所で木質バイオマスエネルギー発電所が動き、多くの実績を上げていますが、まだまだこれから増えてゆく分野であることは間違いありません。
しかし、沢山の発電方法の中で新しいエネルギーが完全に普及するかどうかは、政治によって左右されてしまうことも大いにあります。
どうか多くの方に木質バイオマスエネルギーについてを知っていただき、多くの社会の声としてこのエネルギーがこのまま増えてゆくことを願います。
ところで、一軒ごとの家庭の電料金問題に関しては太陽光発電と蓄電池の普及が直接鍵を握っていることに違いはありません。
蓄電池やりくりナビでは現状は木質バイオマスエネルギー設備は販売しておりませんが、ご家庭の電気料金についてどんどんご相談お待ちしております!

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