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太陽光発電で作った電気を売る。売電のしくみとは??蓄電池を導入すると得?? 

  • 2020.07.21
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太陽光発電はすでにかなり以前から一般家庭でも実用化しており、作った電気を売る事ができる売電についても、制度化されてからずいぶん経ちます。その間、経済産業省資源エネルギー庁でもずいぶんとルールが改正されており、すでに「以前から売電をされている方」と「これから売電を開始される方」とではルールが大きく違います。
しかし、これから売電を始めたい方にとっては、お役所もメーカーも販売店もその道のプロの方ばかりですから当たり前のようにルールを踏まえて損だ得だという話をされ、混乱されることも多いと思います。
どうしてそんな仕組みなの?
今回はあらためて振り返り、そして蓄電池を設置することでお得になるタイミングはいつなのか!?こちらを一緒に考えてみましょう。

 

売電っていつからあるの?

2009年から、10年間の余剰電力の買取制度が始まりました。
それ以前にも、電気代の節約目的や、売電が始まるのを見越して太陽光発電の設置が行われていましたので、一般家庭に太陽光発電が設置されはじめたのはすでに20年以上前のことです。
買い取りの価格は経済産業省資源エネルギー庁で決定されており、ルールは全国同じです。
2012年の7月以降は10kWh以上の設置をされた設備には全量売電ができる部分も制度化され、それ以降全国で工場・倉庫の大きな屋根で太陽光発電をされる方が急速に増えました。
太陽光発電で電気を作って売ると言っても、10kWh未満か10kWh以上なのかで売電価格や買い取り年数は大きく異なります。

・10kWh未満から電気を買い取るのは余剰売電

一般的な住宅の屋根の広さでは、基本的に3kWh~10kWhでしか置けないかなと思いますので、ここでお話する内容は10kWh未満の場合のお話になります。
余剰売電とは、全部売電してしまう全量売電と違い、発電した電気をリアルタイムで住宅内にて消費し、リアルタイムでは使い切らなかった分を売電するしくみです。
制度では余剰売電のほうが売電価格が高いですが固定買取期間は10年、しかし全量売電のほうは売電価格は安いですが20年の固定買取期間があります。

・売電価格(1kWhの単価)は年々減少してきた

下の表をご覧下さい。電力の買い取りが制度化してから、毎年、例外なく売電価格は下がってきました。


この間、2つの変化がありました。

 

・電気代が上がった

全国の太陽光発電を推進するために、売電価格を維持していくため、電気代の値上がりにつながりました。電気そのものではなく、「再エネ賦課金」という名で消費電力に比例して上乗せされる料金の単価が年々上がり、結果的に電気代の負担が上がってきました。
電気代の負担が上がってきて、売電の単価は下がってきたので、余剰売電の方(作った電気を家で使える方)のほうが得するしくみに変わってきたと言えます。

・太陽光発電が安く設置できるようになった

太陽光発電の設置にいくらぐらいかかるのかというのも、発電量に対して単価計算し、毎年平均的な設置費用の基準が決まっています。もちろんメーカーや販売店や下地になる屋根のタイプなど工事内容によって平均的な価格では無い場合もたくさんありますが、平均的にこのぐらいの金額で設置できるという金額は調査されています。
太陽光発電パネルの品質は年々向上し、屋根への取り付け部材も良くなっています。商品の保証内容もかなり良くなりましたが、商品や工事はかなり安くなりました。
売電が安くなってしまった分、設備投資額が下がっているのです。

 

日本中の太陽光発電は足りているの?

 

よく、売電が下がってきたのだから太陽光発電は日本中で増えすぎてもう要らないんじゃないの?と聞かれますが、それは大きな間違いです。
この国の電気は、色々な発電方法で作られていますが、太陽光や風力で発電できる「再生可能エネルギー」と呼ばれる電気の量は実はまだすごく少なく、全ての電力の5%前後です。
こんなにも町中に太陽光発電のパネルがあり、巨大なメガソーラー設備なども見かけることが多いですが、今後も増やしていく必要があり、推進するための仕組みである売電を維持してゆく必要があるのです。
その他の発電方法からCO2排出量の多い火力発電所を少しでも減らし、原子力発電所が安定して電力供給しやすくしてゆくために、太陽光発電を増やしていくことが今日も重視されています。

 

結局、売電って得なの??

もちろん売電ってお得です!売電期間中である10年間は作った電気を売る事ができる売電契約ですが、設備費用が下がった現在、10年間の売電量を計算するだけでも大きなメリットになります。
さらに、10年間など関係無く余剰売電では作った電気を使うので晴れた日の昼間は電気代が無料になるわけですが、ひと昔前より売電の単価が下がり買う電気は高くなっているので、こちらのメリットは現在進行形で大きくなっていっています。
現在の電気料金を下げることは、今後の電気料金の値上がりも抑えたことになるのです。

 

蓄電池を付けると、売電はどう変わるの?

蓄電池を付けても、直接、売電は増えません。
しかし、勘違いされがちですが、蓄電池にためるからといって売電をやめるわけではありません。売電のメリットに蓄電池のメリットをプラスするのです。
売電と蓄電池とは直接は無関係ですが、間接的には2つの関係があります。

・売電と電気料金はセットで差し引きいくらになるかという、両方とも料金のお話ですので、電気料金が下がれば売電が増えたのと同じ、という考え方ができます。
蓄電池は電気料金のかかりにくいように、深夜割引の電力、太陽光発電の売電分もよりお得になる時間帯の消費に回してくれるのです。
・固定買取制度のFIT終了後、売電金額が下がってしまったものを、電気料金の値下げという形で「売電期間を引き延ばす」という考え方です。
FIT終了後には売電になるはずだった分まで積極的に消費に回すモードで蓄電池を運転させれば、電気料金をより大きく節約できます。それにより、FITの終了によって強制的に下がった売電のメリットを継続できる考え方です。FIT終了時期の場合には太陽光設備自体が10年前に設置したものになっているので、蓄電池の導入時にパワコンの新調も視野に入れていただき、太陽光のメリットを失わないように考えるのがポイントです。

 

売電のしくみは、自宅に当てはめてきちんと確認を!

太陽光発電の売電契約の内容は、発電設備の環境によって種類が違い、
・いつから売電しているのか
・何円で売電しているのか
・何kWhの太陽光発電設備で売電しているのか
・何年の機器保証がついているのか
などで、「いつまでお得か、いつからどんな変更をしようか」という見通しを立てて開始します。きちんと確認し、しっかりメリットのある設備にし、電気をたくさん創りましょう!
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