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今更聞けない売電と蓄電の関係。なぜ今、「蓄電」なのか!? 

  • 2020.10.22
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蓄電池の需要が増し、太陽光発電と蓄電池を併用した「スマートハウス」にする方が増えています。
当たり前のように蓄電池をお勧めされる機会が多くなっていると思いますが、どうしてこのような時代になったのでしょうか?
蓄電池をご検討される方も、「なんとなく、今流行りだから」という、理由をご存知ない方も多くなっているように思います。
本当に蓄電池は持っていたほうが良いのでしょうか?
実は、ここに至るまでに数々の社会情勢の変化、ストーリーがありました。
今回は初心に戻り、なぜ今、蓄電池が注目を浴びることになっているのかを思い出してみようと思います。

 

太陽光発電で沢山電気を作って売電すればいいという時代は、終わりつつある

10年程も以前までは、太陽光発電をされている方にとっても蓄電池は「必要ではないもの」でした。
太陽光発電による電力の売電価格の単価が高かったので、太陽光発電の導入も「儲かるからやる」という動機でした。
全国的に電気の供給量が足りておらず、「再生可能エネルギー」によって全国の電気量を増やしていくことが急がれていたので、太陽光発電によって電気を作れば作るほど儲かる仕組み作りが必要だった時代、10kW未満・余剰売電・シングル発電の売電価格の単価は48円/kWhでした。

しかし、電気を高く買い取ることには国や電力会社へ大きな負担となり、「再生エネルギー賦課金」という名目の料金が加算されていくことで国民全員の電気料金が年々値上がりし、電気料金の負担が大きい時代になりました。

太陽光発電設備を導入するためにかかる費用はこの間にかなり安くなり、以前よりかなり安い設備で太陽光発電の設置ができるようになりました。
それにより、売電価格の単価は年々減り、現在2020年度の単価は21円にまで下がっているのです。
現在は、「10年程も以前まで」と比較するとずいぶん状況が変わり、太陽光発電で作った電気を売るだけではモトが取れない、儲からないと言われています。
しかし、余剰売電で太陽光発電をすると作った電気の内25%~30%は売電ではなく自家消費に回ると言われています。
家庭の電気代が上がったことで、この自家消費分の価値は上がりました。
今後も電気料金は上がり続けると予想されているので、この価値はまだ上昇傾向です。

「売電は下がった」「電気代が上がった」この2点によって、太陽光発電の価値は実は大きく変わっていないということが言えます。

 

蓄電池で自家消費率を増やす、電気の自給率を増やす考え方に

太陽光発電の余剰売電は、開始年によって決まる単価が年々下がってしまったというだけでなく、10年間で買い取り価格固定制度(FIT)の期間を終了し、7円~9円という売電単価になってしまいます。
太陽光発電の自家消費分は「日中、つまり昼間の時間帯の電気料金が削減できる」ということになるので、オール電化などの住宅の昼間の時間帯の電気料金(32円~38円)の電気に充てて、電気料金を削減する意味合いの方が、21円(今から売電する方の価格)や7円(FIT終了後の価格)などよりも価値が高いです。
ですので、売電よりも電気を自家消費できる方のほうが得をする時代になっていると言えます。

そうなりつつある、という頃から、蓄電池が注目されてきました。
蓄電池によって売電するはずだった電気まで自家消費分に回し、極力電気料金がかからないようにすることが有効だとのことで、一般家庭用の蓄電池が普及しはじめ、特にFIT10年目を迎える方が順番に購入されている状況です。
さらには火力発電によるエネルギー問題、環境問題などからも電気の自給率上昇を急かされ、各自治体から蓄電池を推奨するための補助金制度が布かれ、蓄電池を利用する方が増えたのです。

 

台風や地震などによる災害時に実際に蓄電池が活躍した

さらには、災害の多い日本のことですので、毎年のように全国各地で台風、地震、豪雨などによる大規模停電が起こり、そのたびに蓄電池が活躍した実例が上がりました。
実際に長期的な停電というものは大変なもので、一時的に普段の生活を送ることはほとんどできなくなってしまいますから、蓄電池によって停電時に助かった!という話を聞いて蓄電池を設置する方がさらに増えました。

メーカー各社も実際の事例を元に、さらに停電時に活躍しやすい機能性の蓄電池を新たに発売し、「停電時にも安心の新機能」という内容のものが評判も良いです。
太陽光発電をされていない世帯でも、停電すると命の危険がある介護や医療に関わる世帯などでの設置が増え、近代的な日本の住宅に蓄電池が設置されていることが「当たり前」になりつつあります。

 

まとめ:蓄電池の有用性は一つではない。総合的に導入を検討!

以上が、売電ばかりの時代から蓄電池のある時代への移り変わりです。
このような目的で蓄電池は存在すると思っていただいていいと思います。
蓄電池はそもそも、「儲ける」とか「モトを取る」といった考え方のものではありません。
しかし、蓄電池が必要になる人が、蓄電池が必要になるタイミングがあります。
「私は、どんな蓄電池を、いつ買えばいいの?」
そんなご質問でご連絡いただければと思います。
蓄電池の有る豊かな生活環境をご提案できればと思います。
蓄電池やりくりナビに是非ご相談下さい!

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