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「電力小売全面自由化」の進捗 

  • 2020.02.21
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電力小売自由化とは

もともと、電気は各地域の電力会社からしか買うことができず、独占販売されているものでした。独占されていると価格競争がないので電気料金の企業努力は活性しないためと、どんな発電事業からの電気を買っているかを選べないため、電力小売りの自由化により解消させようということで自由化する運びになりました。2000年頃から自由化は開始され、「電力の小売り業への参入が一部自由化」しましたが、当面は高圧電力が利用されるマンション・工場・店舗など大規模なものに限定されていました。2016年4月以降、「電力の小売り業への参入が全面自由化」したことにより、一般消費者も「電力会社や料金プランを自由に選べるように」なったのです。

どうすれば切替えできるの?

電力会社切替えを行うのに大きな変更は要りません。工事すら必要ありませんので、申し込み手続きの手間だけで変更できます。必要なのは
・電気メーターがスマートメーターに変わっていること(電力会社が順次工事中、変わっていなくても言えば変えてもらえます。)
・電気料金明細書に書いてある「電力供給地点番号」と電力会社の「お客様番号」を切り替えたい小売り事業者に伝え、申し込みする。
これだけで切替えできます。(小売り事業者やメーターの状況次第、電力会社の事情などで切り替わるタイミングは様々なので都度確認要です。)
簡単です♪

安くなるの?

それが重要なポイントです。結局は小売り事業者ごとに違いますが、その地域で選択可能な事業者がまずいくつあるのかをご確認下さい。その上で、
・通常の電力会社の電気プランと比べると、少しだけ得(3~5%程安くなる、付帯サービスのセット割引が受けられるか、ポイントが付く、等、様々)。
・オール電化などの深夜割引サービスは地域の電力会社だけで、ほとんどの小売事業者のサービスでは受けられない。(一部深夜割引と同等の割引サービスを行う小売り事業者も存在)
・地域の電力会社も対抗措置としてポイントが付いたりするサービスを開始している。
・違約金の発生する状況に注意。
という現状です。必ずしも得するとは言い切れませんが、「工事もしないで少しは安くできる」という意味では確認しないのは損というもの。是非とも「選べば得するかも」と期待して下さい。

みんなは替えてるの?

小売り電力に切り替えた知り合いは居ない、という方が多いです。実際、2016年に開始されて、当時早速替えた方は0.3%だと聞きましたが、現在はなんと15%を超えています。(経済産業省資源エネルギー庁資料より)
その小売りがどんな発電事業から電力を仕入れているかも確認可能です。みなさんがどんな発電事業から電気を買うかを選べる、ということは、原発について、二酸化炭素排出量について、具体的に取り組めることのひとつです。電力会社の考え方について皆さんで考える時代です。

FIT終了後の電力の買い取りも小売り電力事業者が選べる

電力会社は、地域の電力会社も小売り電力事業者も、電気を発電所から「買って」消費者に「売って」います。電力供給は地域の電力会社による大規模なインフラ事業ではありますが、電気そのものは仕入れをして物を売るのと同じ扱いです。その中で、一般の家庭で発電された、固定金額で買い取り後(FIT終了後)の電力をどこが買い取るのか?も大変注目されており、ここでも小売り電力事業者が手を挙げています。
買い取り事業者も競争で、小売り電力事業者の付帯サービスの割引やポイント付与などと、地域の電力会社も対抗してポイント付与を行ったりされています。
しかしやはり蓄電池導入時の電気代メリットに匹敵するほどには買い取り価格に大きな差は無く、「停電対策」にも大きく注目が集まっており、蓄電池を導入される方が急増しています。いろいろな選択肢の中から縁あって当コラムをご覧になっていただきありがとうございます。どうぞお気軽に蓄電池導入についてお問い合わせください。

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