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2020年度の電力固定買取価格は21円?!買取価格の傾向や電気を上手に活用する方とは?
- 2020.04.09
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新規で太陽光発電システムを導入される方の電力固定買取価格は年度によって移り変わってきており、今年(2020年)の固定買取価格はいままで未定でした。10年間固定で買い取ってもらえる制度としてはなくならずに済んだとはいえ、過去48円という高値から開始した売電価格は年々減少し昨年度は24円でした。今年はガクンと下がるのでは?と噂されておりましたが、世間の予想に近い21円という金額が発表されました。
今回は、そんな電力固定買取価格についてご紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください。
2020年度の電力固定買取価格について
・10kw未満の昨年までの価格は地域によって24円、26円と違いがありましたが、今回は統一して21円となりました。
・10kw以上~50kw未満は昨年14円→13円に。全量売電契約可能→余剰売電限定+災害時に電源が取れるようにするという条件付きになりました。
・50kw以上~250kw未満は昨年14円→12円に。
・「500kw以上は入札制」→「250kw以上は入札制」
ちなみに、今後数年間の内容を一気に決めてしまおうという意向もある中、「一旦2020年度の内容だけ決めて、2021年度~の分は追々検討しよう」ということになっていますので2020年度分だけの発表です。
今までの電力固定買取価格の傾向とは
買取価格に関しては年々減少傾向で推移していますが、これは実は毎年「調達費用(電力会社が太陽光からの電気をいくらで仕入れられるようになっているか)」という水準を元に話し合われて決定しています。じゅうぶんな金額で電気を買って、太陽光による発電を増やしていこうという傾向は現在も強いです。システムの導入にかかる費用「システム費用」もそれに伴って下がってきており、平均的な導入例での費用対効果は2020年の内容でも悪くなってはいないと言えます。
要は、売電は下がったけど太陽光の設置が安くできるようになってきているから損得はあんまり変わりませんよ、ということになります。
2018年から2019年に変わった時は、ダブル発電での売電金額の差がなくなりました。この変更時は、エネファームやエコウィルで発電をされている方も太陽光発電を導入しやすくなりました。
2019年から2020年の今回は固定買取制度は撤廃されず、10kw以上が余剰売電のみに変わるということで電力の自家消費が促されている側面もあり、やはり太陽光の設置が増えていくことが推奨されている傾向は変わりません。
電力固定買取価格の減少の中、今後の設置で得する人とは?
今後は太陽光発電の設置コストが下がって、そして発電した電気からは売電より自家消費分の電気として利用できるほうが価値が高くなります。ですので、これまでより得しやすくなる方は2通り。
・昼間の消費電力量の多い家や、全時間帯の消費電力量が多い家
・蓄電池導入もお考えのある方
です。そういう方のほうが導入によってお得になる傾向だと言えます。これは、電気料金の上昇傾向を伴ってより傾向が強くなります。
電力固定買取価格減少対策として蓄電池はどうなのか?
この発表全体では一般家庭と関係しないことも含まれますが、一般家庭の規模感で考えると省エネ・創エネ・蓄エネを考えて電気を利用する方が強くなります。ところが蓄電池は世界的な原料不足から今後の値上がりが心配されている局面です。
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