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「太陽光パネル」と「蓄電池」を同時に導入したときの耐用年数 

  • 2020.10.25
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太陽光パネルや蓄電池の設置にあたり、気になるのは、やはり「どれだけ長く使えるか?」という点ではないでしょうか。

使える期間を知っていれば、購入時の判断材料にもなりますし、使い続ける中で注意するべきポイントにも関心が向けられるでしょう。

そこで、太陽光パネルと蓄電池を同時に導入するにあたっての、それぞれの耐用年数について解説します。

1.設備には「寿命」がある


太陽光パネルも蓄電池も、購入して使い始めてから徐々に劣化し、いつかは「寿命」を迎えることになります。

1-1.太陽光パネルも蓄電池も導入後は徐々に劣化する

太陽光パネルも蓄電池も人工物ですから、時間経過による経年劣化は回避できません。
どちらも頑丈に作られてはいますが、人工物である以上は、いつかは新品と比較して性能面で劣る状態になるということは覚えておいてください。

ただし、壊れやすいということはなく、「いつかは性能が劣化し、使えなくなる時が来る」ということを念頭に置いてほしいということがポイントになります。

1-2.「耐用年数」と「実際の寿命」の違い

ネットで調べてみると「寿命」や「耐用年数」などのキーワードが出てくると思います。

一般的に考えると、「寿命」と「耐用年数」はほとんど同じ意味として考えても問題ありませんが、注意したいのは「法定耐用年数」です。

法定耐用年数とは、各資産において法律が定める耐用年数のことであり、実際の耐用年数や寿命とは異なる概念として主に「税金の計算」などに用いられます。

国税庁によって設定されている法定耐用年数で蓄電池電源設備は6年と設定されていますが、これは「蓄電池が税務上優遇されて6年で減価償却できるという設定」であって、メーカー自身が期待する寿命・耐用年数はそれより遥かに長いのです。

「プロの一言アドバイス」
「いつかは壊れる」ことを念頭に置いて考えると、大切に使えるきっかけとなり、使い方が改善されて長持ちしやすくなるかもしれません。

2.太陽光パネルの耐用年数


メーカーが期待している、太陽光パネルの寿命はおよそ20~30年ほどだといわれています。

実は、太陽光パネルの寿命は考えるのが難しいトピックでもあるのです。

例えば「前例から考えると、20年~30年くらいで壊れるケースが多い」となれば、期待寿命も算出しやすいのですが、太陽光パネルの場合だと設置から20年以上経過している状態で現役として問題なく稼働し続けているケースもあります。

なので、メーカーとしても「部品の劣化等の条件を考えると、これくらいは動くのではないか?」という推測はできても、実際のデータを反映させた期待寿命としては情報発信が難しいのです。

とはいえ、複雑な部品を数多く使っている機器である太陽光パネルも、半永久的に稼働し続けるということは考えにくいですから、「20年を越えると機能に問題が出るかもしれないが、20年以上現役で動いている例もある」くらいに考えた方がわかりやすいと思います。

「プロの一言アドバイス」
何十年、現役で稼働し続けられるかはプロ目線でも難しいトピックですが、現役最年長の太陽光パネルにはまだまだ頑張ってほしいところですね。

3.蓄電池の耐用年数


次に、蓄電池の耐用年数や、寿命に関係について解説します。

3-1.10年~15年は少ない劣化で利用できるという保証が付いている

蓄電池はその性質から、充放電を繰り返すほどに少しずつ劣化し、充電量が減ってしまいます。
しかし、最近の製品は長寿命化が進んでおり、10年~15年利用するまでに充電量が一定以上減ってしまったら保障の対象になっている為、安心して利用できます。
さらに言えば、保証期間を過ぎても充電量が減るだけであれば蓄電池としての利用は当分可能です。
内部部品の劣化などで、とうとう利用できなくなるまでを考えると、蓄電池の寿命は10年~20年と考えていただければと思います。
その際には次の買い替えについて考えていただくタイミングとなるでしょう。

3-2.過放電と過充電に注意が必要だが心配はいらない

蓄電池の構造上、蓄電容量全体の100%以上に充電し過ぎることを過充電、0%以下に放電し過ぎることを過放電と言います。
蓄電池の実験データでは、過充電や過放電しなかった蓄電池が1500回利用できたものが、過充電や過放電をしたものは500回程度で使えなくなったという結果になります。

ネット上の話では「蓄電池は『過放電』『過充電』に要注意」という話がされることがあるのですが、これは基本的に気にする必要はないといえます。

確かに蓄電池の構造上、過放電も過充電も寿命を縮める可能性があるのですが、蓄電池の充電具合はそれらを回避できるように設計されていますので、使用者が気にする必要は基本的にありません。

3-3.蓄電池の性質と設置場所の選び方

蓄電池の寿命を少しでも長くしようと考えるのであれば「性質を考えた設置場所」をきちんと考えることをおすすめします。

  • 直射日光が当たらない場所
  • 埃っぽくない場所
  • 排気とメンテナンス用にスペースに余裕を持てる場所
  • 上から物が落ちてこない場所
  • 高温の排気を出す家電等に近くない場所
  • 潮風が当たりにくい場所

設置場所に関する疑問があれば、購入時に担当スタッフと相談して設置場所を検討してください。

「プロの一言アドバイス」
沿岸部など「塩害」のリスクがある地域にお住いの場合は、塩害対策が施されている蓄電池を選びましょう。

4.まとめ:注意点を把握して長く安全に太陽光パネルと蓄電池を活用しよう!

太陽光パネルの寿命は20~30年ほど、蓄電池の寿命は10年~20年程と言われています。どちらもいつかは寿命が来ますが、大切に使えばそれに応えて長く機能し続けてくれることでしょう。
蓄電池の正しい使い方やその他の質問は、ぜひ「蓄電池やりくりナビ」までご相談くださいませ!

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