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蓄電池メーカーの特性を勝手に分析<nichicon編>
- 2020.10.06
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蓄電池にはそれぞれの機種の性能に特徴があります。
一番良い蓄電池というものは、その家の太陽光発電の環境にとって都合の合うもので、その家の電力消費状況に合うもので、その家の停電時の需要に合うものです。
蓄電池であれば電気がためられればどれでも良いということはありません。
単に容量が大きくて価格が高いものを選ぶのが良いというわけではありませんので、蓄電池の選定をしっかりとすれば蓄電池の導入価格を抑えられる可能性があり、購入前の選定は重要です。
それぞれの機種には、蓄電池を製造しているメーカーの考え方が反映している部分も大きく、蓄電池の特徴を掴む上でメーカーの特性・特色も知っていただけると役に立ちます。
今回は蓄電池メーカーとしては大手中の大手、ニチコンの特性をお知らせします。
目次
nichiconはどのような企業なのか?
ニチコンは家電製品メーカーではありませんので、蓄電池以外ではあまり社名を見かけません。
蓄電池以外でニチコンの名を元々ご存知だった方というのは少ないのではないでしょうか?
ニチコンは蓄電池メーカーとして始まった会社ではなく、コンピュータ基盤などの精密機器部品メーカーとして京都の老舗企業です。
メーカーHPで会社沿革を見てみると、アジア諸国やアメリカなどに工場を持ち、かなり大きな会社規模であることがわかります。
蓄電池の製造としては、元々は太陽光大手の京セラの蓄電池の製造を協力して行っていました。
その後、ニチコン独自の製品を多数発表し、一般家庭向けの蓄電池メーカーとして厚い実績を作り上げています。
元々がコンピュータ基盤の部品メーカーということもあるのか、とても職人気質を感じる硬派な機種が多いイメージがあります。
商品ラインナップはどんなものがあるか、メーカー全体の特徴は?
他社の傾向と比較すると、比較的大容量のモデルが多いです。
ESS-U2M1からESS-U2X1までのモデルがニチコンにとっての「標準サイズ」の形ですが、この辺りは見た目にはほぼ同じで、本体のサイズがW 1060 × H 1250 × D 300 mmと、かなり存在感のある大きさです。
どっしりと重量感があるので頼りになる感じがすることもそうですが、実はニチコンのこの形の蓄電システムは蓄電ユニット内にパワコンが一体型になっているので、他社であれば蓄電ユニット+パワコンに必要な設置スペースがこの1台で済むことになるのです。
それにより、蓄電ユニットとパワコンを結ぶ配線の露出も無く、スッキリとした見た目になります。
決してただ大きいだけではなく、スマートな工夫なのです。
この表に入っているもの以外にも、V2Hがあったり、スタンドアロンタイプがあります。
実に様々な機種が出ており、ユーザーの需要に網羅的に応じているラインナップだと言えます。
製品の外観はガソリンスタンドに置いてあっても違和感が無さそうな無機質なものが多く、媚びないデザインが格好良く見えます。
ニチコンにしか無い商品はどんなものがあるか
まず目立つのがトライブリッド蓄電システムです。
本来、据置型蓄電池を置くか、EV+V2Hで電気自動車を蓄電池代わりにするかの2択であるところへ、それを合体させる一括型のシステムを出しているのです。
これは現状ニチコンにしか無いシステムで、設置型の蓄電容量も選べる形になっていたり、非常に親切なシステムになっています。
意外と独自の進化を遂げている部分としては、ESS-U2L1などの一部のニチコン機種は設置環境がマイナス30℃まで耐えられる酷寒対応であることや、宅外に設置するタイプにもかかわらずESS-U3S1Jは重塩害に対応できたりと、一軒一軒の環境に合わせた選定ができるように工夫が凝らされています。
これらは職人気質なニチコンの社風が、ユーザーのニッチなニーズにも応えようという真面目な一面のように思えます。
まとめ:nichiconの蓄電池を是非チェックしてみましょう!
ニチコンのラインナップは比較的容量の大きなものが多いので、以下のような方はニチコンの製品もチェックされるのが良いかと思います。
・太陽光発電を多めの出力容量でされている方
・医療機器、介護機器など、長時間の停電に強い機種である必要のある方
・蓄電池の設置スペースには余裕があり、より高性能な製品をお求めの方
このような方でもしニチコンはチェックされていなかったという場合は、是非ご検討下さい。
今回はニチコンについて、蓄電池の機種毎ではなくメーカーとしての特色をお伝えしてみましたが、いかがでしたでしょうか?
家庭用蓄電池は、普段何気なく使っている電気をやりとりする機械ですが、正直沢山のパンフレットを並べてもいまいち特徴がイメージしにくい部分があると思います。
ニチコンは先進的というよりはスタンダードな蓄電池を作っているメーカーで、パンフレットなども少し地味ですが、基本的な能力をきちんと持ったニチコンの良さがあります。
もしこの記事でニチコンについて何らかの印象を持っていただけたなら蓄電池選びに必ず役立ちます。
蓄電池の選定に悩んでしまったら、蓄電池やりくりナビにご相談下さい!