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自宅から海までの距離は何メートル!?重塩害タイプは何が違うの? 

  • 2020.09.12
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エコキュートや太陽光発電、そして蓄電池は、家の外側に取り付けることが多いという特徴があります。
家の外は雨風に曝されますので、これらは雨風に当たっても大丈夫なように製造、設置されています。
ところで、それぞれのパンフレットを見ると「塩害」について設置が可能かどうか必ず明記されており、商品によっては塩害でも設置が可能なタイプは少し価格が上がるようです。
この塩害について、どの程度考えておくべきでしょうか?
今回は塩害の影響についてお伝えします。

 

塩害とは一体何でしょうか?

海に近い立地条件にお住いの方でないと、塩害という言葉はあまり耳馴染み無いのではないでしょうか?
海水には淡水より遥かに多い塩分が含まれますがこのミネラル分が色々なものを侵食してしまい、街路樹を枯らしたり、金属に錆や変色、変形などの老朽化させやすくします。
機械の基盤部分など、精密な部分ともなると、この塩分によってたちまち電気のショートが起き、高電圧によって故障する場合があります。
これらの悪影響が塩害です。

海水に含まれる塩分そのものが原因であるため、塩害には程度によって差があり、影響する塩分の濃度によって変わります。
軽度なものや長期間を伴って影響の出るものを「塩害」、激しい侵食を伴う場合や、即座に影響の出るものを「重塩害」と呼びます。
これらに気を付けて家電製品の設置をしなければ、家電製品は当初の予定よりも早く故障や破損をしてしまいます。
ですので、製品メーカーは設置して良いかどうかの一定の基準を設けて製品のパンフレットや取扱説明書に明記してあるのです。
エコキュートや太陽光発電や蓄電池は屋外に設置することを想定して製造されていますので塩害に対応した仕様のものもあります。
必要に応じてこの塩害タイプ、重塩害タイプの使い分けができるのです。

 

塩分濃度が強いか弱いかは、立地条件で考える!

基本的な条件としては、海際から300m以内に建っているという立地であれば重塩害タイプを選びましょう。
300m~500mくらいだと製品によって違うので、塩害か重塩害かを確認する必要があります。
500m~1kmの間であれば、通常の塩害タイプで大丈夫です。
ただし、沖縄県や、離島地域にお住いの場合は重塩害タイプ確定です。
沖縄県や離島地域では海からの風を遮るものが少なく、上記の距離の基準以上に潮風の塩分濃度が高く、塩害の影響を受けやすいのです。

この基本形から、半島などでも海からの潮風が当たりやすい立地の場合は重塩害を選びましょう。
反対に、瀬戸内海などの内海は海水の割には塩分濃度が低く、塩害の浸食が少ない為、重塩害タイプでなくてもかまわない場合もあります。

一番大変なのは、海岸線にかなり近く、海から家までに遮るものがなく、台風などの強風によって海水を直接浴びることがある立地の場合です。
この場合は重塩害タイプを設置してもすぐに故障する可能性が高く、設置は推奨されません。
それでも設置するという場合、メーカーによる機能の保証は無く、塩害に対しては自己責任になる可能性があるので注意が必要です。

このように、塩害と言っても環境によって様々です。

 

塩害、重塩害タイプで、製品にはどのような違いがあるか?

まず、太陽光発電のパワコンや蓄電システムなどは、「塩害に対応したタイプ!」と言っていても大抵は室内置きタイプであることが多いです。
家の中にあれば高濃度の潮風などの影響もほとんど考えられませんので、それによって塩害に対応しているという訳です。
この場合は屋内に設置する場所を確保することになりますので、事前に製品の大きさと分電盤までの距離が遠くになり過ぎないかを踏まえて設置工事の相談をしましょう。

エコキュートや太陽光発電のパネルを支える架台部品の部分、外置きの蓄電池などは屋外で塩分に曝されることになります。
これに対応した塩害、重塩害仕様の製品は、金属部分やネジに至るまで、浸食を受けにくいように塗料を変えたり素材を変えたりしてあるというものです。
金属素材そのものが浸食しにくいものに変更されていたり、部品一つ一つに塩害仕様の塗装が施され、塩分による浸食が軽減されます。
その他にも、機械基盤自体がショートを起こさないように絶縁処理をしています。
この場合の絶縁処理とは、影響を受けないように機械基盤をシリコンや樹脂でコーティングするというものです。
物理的に潮風に触れない状態にしてあるので、塩害を抑えることができます。

このように、塩害仕様の製品にはそれぞれ塩害と戦う工夫が施されているのです。
ただし、塩害仕様は少し商品価格が上がることと、塩害仕様だと機種が制限され、商品の納期が遅くなる場合もあるため注意が必要です。
市街地や山手などの実際に塩害と縁の無い立地では特に必要ありません。

 

まとめ:ほしい機種の塩害仕様は何円アップ??

自宅が海際に近い方は、スマートフォンの地図アプリなどで海岸線から何mくらいなのかを確認してみましょう。
万が一、蓄電池設置業者がうっかりしていて塩害仕様が必要な場面を見逃し、設置工事をしてしまったら、塩害によって故障した時の機器保証は効かないでしょう。
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