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風力発電で一般世帯での発電は可能か?蓄電池との相性は? 

  • 2020.08.20
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ウィンドファームと呼ばれる、風力発電設備群をご覧になられたことがあると思います。
山岳の稜線に沿って美しく並んだ白い風力発電のプロペラが優雅にくるくると回る姿は、既に日本中で馴染みのある風景になりました。
あの大型の風力発電は、それぞれ個人投資家が投資目的で所有し、売電収入を得る仕組みになっています。
同じ再生可能エネルギーとしての発電方法でも、産業用太陽光発電と比べて魅力的なのは、日照時間に左右されないことと変換効率が高いこと。
それに対して、風力発電で問題になるのは落雷や鳥の激突により補修費用がかかったり、騒音が問題になるケースがあったり、初期費用が膨大にかかったりする部分があります。
今回は、一般家庭内で小規模な風力発電をする場合について考えてみましょう。

 

庭に風力発電装置を設置できるのか?

持ち家一戸建てにお住まいで、庭が広い・近隣に何も無いといった条件の方は、庭で風力発電ができれば電気が賄えるのではないだろうかとお考えになられたことがあると思います。
そのようにお考えの方も存外多く、蓄電池やりくりナビでもご相談を受けることがあります。
ご近所さんやお知り合いの家の庭や屋根に風見鶏が立っていることはあっても、実際に風力発電で電気を賄っている方は見たことありませんよね。
しかし風力発電の発電装置は一般販売もされており、法律で禁止されているものではありませんので物理的に設置は可能です。

風力発電の装置は、ブレードと呼ばれる羽の部分に風を受け、モーターが回り、電気が発生する仕組みなので、ある程度安定して風を受けやすい設置にする必要があります。
そうなると敷地内に設置する訳ですが、庭の土面などにポールを建てて設置するか、テレビアンテナのように建屋の外壁や屋根からポールを立てる方法かになりますが、外壁や屋根材が損傷しては大変ですので庭の土面などにポールを立てる方が現実的でしょう。
自宅の土地からはみ出して設置するわけにはいきませんので、もちろん土地の中で設置します。
地上15M(4~5階の高さ)以下のポールで設置すれば、建築基準法的にも届け出無しで設置ができ、20kW以下の風力発電装置であれば電力会社への届け出も無く設置しても良いのですが、近隣の家への騒音には余程注意が必要です。
建築基準法や消防法で禁止されていなくて、ご自身も音が気にならなくても、騒音規制法では時間帯ごとに騒音を規制しています。
風力発電の回る音はいろいろな周波数で風向きの加減次第でかなり遠くまで聞こえることがあるので、場合によっては近隣の方の健康を害する場合もあります。

 

風力発電の一般家庭からの売電契約はできるのか?

風力発電の売電契約は50kW以上の設備からですので、現状は家の敷地に風力発電を設置しても売電を行うのは難しいです。
売電できないのであれば、電気はリアルタイムに利用するか、蓄電池にためるかのどちらかだということになります。
風力発電装置の特徴として、風が無かったり、風が弱すぎたりすると電気はできません。
また、台風など風が強すぎてブレードが回りすぎてしまっても電圧が整わないため、発電しません。
程良く風が吹いている時だけ電気を作ることができます。

 

風力発電で作った電気は家庭内で使えるのか?

売電ができない以上、庭の風力発電装置で作った電気は家庭内で利用することになります。
風が強い日、弱い日は天気予報である程度知ることができますが、いつ風が吹くのかを見ながら電気を使うことはできませんので、風力発電によって電気を使えるかどうかは風次第ということになります。
ただし、風力発電の良いところは風さえ吹けば24時間発電できることなので、発電した分は消費電力にまわり、電気代を浮かせることができます。
風力発電の発電量は、設置する位置関係によって大きく違ってくるので予想が難しく、計画通りの電力メリットが手に入るかと言われると、やってみないとわからない部分が多いと思われます。

 

風力発電にはどんな蓄電池が良いのか?

風力発電に蓄電池を付ければ、風のある時間に蓄電した電気を、風の無い時間に利用することができ、風力発電の効率は上がります。
しかし現状、据置型のリチウムイオン蓄電池で何kWhも容量のあるものを設置しても、風力発電の発電量では電気をためることが難しく、蓄電容量が無駄になってしまいます。
風力発電からは通常の100Vで電気を取ることができるので、工事現場やキャンプや災害避難時などで活躍する1kW程のポータブル蓄電池などに蓄電し、普段はスマホ充電などをポータブル蓄電池から取るようにすれば活用できます。
蓄電池との関係性を見ても、風力発電は家庭用太陽光発電よりも規模の大きいものが一般的であり、家庭用の風力発電というものはまだまだ一般化していないものであると言えます。

 

まとめ:現状の風力発電はオススメ?

再生可能なエネルギーはまだまだ社会に増えてゆく必要があり、水力、太陽光と合わせて、風力発電も今後はもっと一般化しますが、現在はまだその段階に至っていません。
今後の再生エネルギーについて蓄電池やりくりナビも全力でお悩みにお答えしていこうと思っております。
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