COLUMN コラム
コラム
ZEH住宅とは何でしょう?スマートハウスとの違いを知ろう!
- 2020.08.06
- コラム
住宅展示場やハウスメーカーのパンフレットでは、最近はスマートハウスを推したものよりZEH住宅を推したものが多いようです。
この2つは、同じようなことを言っているのですが厳密に言うとぜんぜん違います。
でもお客さまにとってはいろんな言い方があるとややこしいですよね。
あらためて、ZEHとスマートハウスとの違いを解説いたします!
目次
ZEH(ゼッチ)とは何?ZEHの定義は?
「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」という言葉の頭文字を取ったもので、ゼッチと読みます。
ハウスメーカーの設計する住宅の性能を良くしてゆくためにZEHという一定の基準を設け、ZEH住宅を増やしてゆくことに目標を設定して取り組まれてゆく政策があるのです。
一次エネルギー消費の収支がゼロになることを目指した住宅のこと、という定義では少しわかりにくいかと思います。
普通、住宅にはガス料金・電気料金などの光熱費がかかります。
この光熱費の収支がゼロになるのを目指すのがZEH住宅です。
まず、電気を作って利用する電気を賄い、売電収入を得て残りの電気代を相殺することが一番身近なZEHの考え方です。これは殆どの場合、太陽光発電で賄います。
そこへ、空調の光熱費がかかりにくくするために換気機能や密閉率なども基準があり、市区町村によっては基準を達成した住宅に対してZEH補助金が存在します。
ZEHの一番大きな特徴は、光熱費が「ゼロになることを目指す」ことにあります。
賄える範囲で賄うのではなく、たくさん稼いで儲けを出すのでもなく、「ゼロになることを目指す」というのも目的が明確で清々しいです。
実際、太陽光発電で光熱費がゼロという自宅環境を実現されている方は、地球環境にも経済的にも良いものにお住まいになれるのです。
スマートハウスと似ているけど、そんなに違うの?
スマートハウスは、太陽光発電と蓄電池で電気料金が極力かかりにくくしてある状態のことを指しますので、かなりZEHと意味が似ていますが、太陽光発電と蓄電池が付いてさえいればスマートハウスと呼べます。
一般的にはスマートハウスの方が定義が広いですね。
ZEHの方が広義な部分としては、必ずしも蓄電池を含んでいなくても太陽光発電の発電量が多く、消費電力を賄う見込みがあればZEHと呼べますので、蓄電池は補助的な役割りになります。
両方とも、オール電化の一戸建て住宅のイメージが強いですが、オール電化でないといけないというルールはありません。ガスを使っていても良いのです。
ZEHの今後について、蓄電池の必要性は?
光熱費がゼロであるということが推奨されているという事実から逆算して考えてみましょう。
電気、ガス、石油などの一次エネルギーの料金は今後値上がりしてしまいます。
ガスや石油などの海外輸入品の限りある燃料は今後様々な理由で値上がりしてしまいます。
国内で生産されているエネルギーとしては一番身近な電力についても、電力会社の事情からも今後とも大きな値上がりが予想されています。
国の政策と各ハウスメーカーの努力としてZEH住宅を増やしてゆくことで、電気料金の変動によって国民の生活水準が左右されることのないようにしてゆく考えです。
ところが一方、太陽光発電による余剰売電契約での光熱費の対策は、固定買取期間の10年間で大きく計算が変わってしまうという特徴があります。
長期的なZEH住宅の考え方としてはやはり蓄電池の設置が有効です。
蓄電池があれば深夜電力の流用、曇りや雨の日の消費電力も蓄電容量分はカバーしますので消費電力料金が減ります。
固定買取期間後も売電に回すはずだった分も積極的に消費電力に回すモード(グリーンモード、節エネモードなど、メーカーによって名称が違います)に切り替え、ZEH性能を維持できます。
まとめ:光熱費のいらない暮らしについて、いろいろな角度で考えてみよう!
光熱費のいらない生活と聞くと、原始的で不便な生活を想像してしまったり、清貧で質素な生活を想像してしまったりしますが、ZEH住宅やスマートハウスはそんな必要は無く、むしろ普通より便利な暮らしを極力負担なく手に入れる手段です。
家を建てる方はZEH住宅の考え方を、すでにお住いの住宅の光熱費についてお考えの方はスマートハウスの考え方がわかりやすいのかな?と思います。
長期間でかかる光熱費について、蓄電池やりくりナビではご一緒に真剣に考えていけたらいいなと思っております。
お問い合わせはお気軽に!