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蓄電池は今後どうなる?蓄電池の進化が描く未来の蓄電池ライフ
- 2020.07.31
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昔の人は、自動車や飛行機などの乗り物や、スマートフォンやゲーム機、便利な家電製品の存在を想像することができたでしょうか?
今、その利便性を享受している私たちが過去の時代となる未来、さらなる技術の発展によって私たちが想像できないような道具が普及しているかもしれません。
では、「蓄電池」は今後どのような進化を遂げて、私たちの生活をどのように変えてくれるのでしょうか?
1.蓄電池は今後どうなる?
蓄電池は日々あたらしい商品が登場していますが、従来品と変わらなければ新商品の意味はありません。
つまり、新商品は従来品よりも何かの点において優れているということになりますが、今後登場するであろう蓄電池はどのような変化を遂げると考えられるのでしょうか?
1-1.小型化
まずは「小型化」です。
蓄電池内部の電池部品や周辺部品が小型化することで、蓄電池全体のサイズが小型化する可能性が考えられます。
小型化することで設置場所の選択肢が増え、邪魔にならない置き場所を確保しやすくなるでしょう。
1-2.大容量化
次に「大容量化」です。
電池技術の進歩により同じサイズでもより多くの蓄電容量を確保できる技術が登場することで、蓄電池の蓄電容量は増加します。
蓄電容量が多いほど停電時の備えがしやすくなり、長期の停電にも耐えられる生活を送ることができるでしょう。
1-3.低価格化
次は「低価格化」です。
実際、リチウムイオン電池の市場価格は、直近の10年ほどで約半分まで低下していることがわかっています。
ところが、今後は原材料の高沸により商品価格は大きく上がってゆくことが予想されています。
レアメタルである原材料のリチウムの価格について考えるのであれば、現在が買いやすいタイミングと言えるでしょう。
1-4.多機能化
最後は「多機能化」です。
最近の蓄電池は専用の操作パネルやスマホアプリで蓄電残量を確認できたり、お使いの電気自動車に充電できる機能を備えていたりなど、関連するさまざまな便利な機能を搭載しているタイプの蓄電池もあります。
今後も、既存の技術とかけ合わせたり、最新技術を投入したりなど、付随する機能面での進化も期待できます。
蓄電池が進化するほど、それを利用する人のメリットは増大します!
2.蓄電池と太陽光発電の未来
蓄電池と「家庭用太陽光発電システム」を組み合わせて利用しているご家庭が多くなりましたが、今後どのような未来を迎える可能性があるのでしょうか?
2-1.電気を自家消費100%の時代が来る!?
蓄電池と太陽光発電システムの低価格化や補助金による導入の後押しが進み、電力会社から電気を買うよりも安く発電できるようになると、「太陽光発電は高コスト」という考え方から脱却することで多くの家庭が太陽光発電による自家消費を進めます。
また、直近でのたび重なる自然災害に伴う停電で不便な生活を強いられた方々は特に停電発生時でも電気を使えることの利便性に注目し、蓄電池や太陽光発電システムの導入需要が高まっているのです。
電力会社との買電契約は不要になり、自宅で発電した電気だけで生活していける未来が来るのも、決して非現実的ではないのです。
2-2.電気はすべて太陽光、街には多くのソーラーカーが走る時代!?
家庭で消費する電気がすべて太陽光になるのと同じように、考えうる未来像の1つとして「ソーラーカー(電気自動車)」の存在が挙げられます。
もし、自宅で太陽光発電した電気だけで電気自動車を利用できるようになれば、100%クリーンなエネルギーで走る電気自動車=ソーラーカーの運用が現実化します。
そうなれば、ガソリンスタンドで給油する必要がなく、もう原油価格の高騰に一喜一憂しなくて済むのです。
皆さんは、蓄電池の進歩と普及でどんな未来を想像しましたか?
3.蓄電池の価格で気になること
先ほど「蓄電池は今後さらに低価格化するだろう」という話をしていますが、これはあくまでも一般的な製品の技術進歩に伴う流れでの話です。
製品の販売価格を決める要素には、さまざまな要因が絡む可能性があります。
3-1.蓄電池の需要は高まっている
蓄電池の需要は、ここ数年で大きく上昇しているといえます。
ある調査によると、家庭用の電力貯蔵システム向け二次電池の世界市場は2030年には2000億円以上の市場規模になると予想されているのです。
日本でも家庭用蓄電池の需要は高まりを見せていて、いくつか要因がありますが大きなものとしては「近年の大規模災害による非常用電源の確保需要」と「2019年以降の余剰電力の固定買取価格の終了に伴う自家消費率向上のための蓄電設備需要」が挙げられます。
3-2.価格は「需給のバランス」で決まる
さて、一般的な製品の販売価格は「需給のバランス」つまり「需要」と「供給」のバランスによって決められると考えられます。
最近の話(執筆時点は2020年7月末)では、新型コロナウイルス流行による「マスク」の販売価格が良い例でしょう。
品薄時点では高騰していたマスクの価格が、マスクの流通が確保されたあたりで大幅に下落したことは記憶に新しいです。
さて、前述の通り蓄電池の需要は年々高まってきており、需給バランスは需要側に傾いているといえます。
となると、需要増加に伴う販売価格の引き上げ・据え置きが行われてもおかしくないのです。
今後、蓄電池の需給バランスが落ち着き、価格が下落傾向になることを期待したいところです。
必要な人の手にしっかりと渡り切れば販売量も落ち着きますから、需給バランスが整うことになるでしょう。
4まとめ:蓄電池は今後も進化を続ける、最先端の蓄電池で快適な生活を!
まだ到来していない未来の話を予測しても、その通りになるとは限りませんが、予測することで今後の行動にある程度の見切りをつけることはできるでしょう。
蓄電池の今後が明確にどうなるかは誰にもわからないものですが、「こんな未来があるかも!?」と想像してみるのも悪くありませんし、それを見越して蓄電池の導入を検討してみるのも良いでしょう。
「蓄電池やりくりナビ」では、蓄電池そのものや導入に関するご相談を承っておりますので、蓄電池の導入についてお悩みの方はお気軽にお問い合わせください!