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電気自動車と蓄電池が連動!V2Hの機能とは? 

  • 2020.07.08
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近隣諸国の大気汚染が頻繁にニュースで取り上げられていた数年前からヨーロッパ・中国・米国など世界的に電気自動車の普及が急がれており、日本でも電気自動車を見かける機会がずいぶんと増えました。皆さんにとっても、コンビニエンスストアや高速道路のサービスエリアなどでもEV充電スタンドが珍しいものではなくなってきていると思います。
電気自動車だけでもガソリン代の節約と環境対策になり、走行性や利便性でも新しくて良い車種が続々販売されている中、蓄電池と連動させる考え方も一般的なものになってきました。
今回は電気自動車と蓄電池を繋げるV2Hについて、機能と必要性について考えてみようと思います。是非、最後までご覧ください。

電気自動車って面倒くさい?

現在、電気自動車の性能は上がり、車体価格はガソリン車より高額ですが満充電時の航続可能距離が長いものでは約400kmとなっており、充電スタンドまでもたないのではないかという恐怖はなくなってきているかと思います。何よりガソリン代の高い昨今、月々2000円で充電し放題ということで、ガソリン代が浮く分車体が高くてもランニングコストで考えた時に得だからということで電気自動車に乗り換える方が増えています。
この充電、ガソリンと違って充電している間は時間がかかるのですが、15~30分程度の充電時間ということで、ちょっとした運転の休憩になるという考え方もできる程度かと思います。
この満充電時、電気自動車には20~40kWhの電気が溜まります。家庭用の据置型蓄電池の容量と単純に比較するとかなり多くの電気をためられます。しかし電気自動車の機能では、電気自動車に充電することはできても、電気自動車から家電用に電気を取ることはできません。これを家の電気としても利用できたら据置型蓄電池の代わりになるんじゃないか?ということで、電気自動車の電気を自宅に引き込む機械が注目を浴びています。それがV2Hです。

V2Hって何ができるもの?

電気自動車の駐車スペースに設置し、電気自動車の電気を家の中の家電製品で利用可能にする設備がV2H(ぶい・つー・えいち)です。系統連系タイプと言われるV2Hは太陽光発電や据置型蓄電池と合わせて設置できるので、
・太陽光発電の電気で電気自動車を走らせたい
・電気自動車に入った電気を家の電気として利用したい
・自宅に電源ポートの無い方にとっては、自宅で充電ができるようになる。
といったことができます。
しかし、V2Hが無くても太陽光発電と蓄電池で電気を作ってためることができ、電気自動車は電気で走ることができます。これらを繋げる必要があるのでしょうか?
これには大きなメリットが2点あります。
・電気自動車をソーラーカー化する
電力会社からの電気の発電方法まで辿ると、環境にとって良くない発電方法や賛否の分かれる原子力発電もありますので、環境にやさしい発電方法である太陽光発電からの電気で電気自動車を走らせることで、より環境にやさしい電気自動車を実現します。
・停電時にさらに余裕が生まれる
長期の停電で据置型蓄電池だけでは電気をまかなえない時、さらなるバックアップ電源として多くの電気を使うことができます。

メリットとデメリットは?注意点は?

この2つがメリットです。では、デメリットは何でしょうか?
V2Hのデメリットは、
・設置にかかる料金が高額になること
・設置するためのスペースが必要になること
・当然ながら、停電時に電気自動車を家に停めていないとその電気を使えません。電気自動車で出かけてしまったら家に残った家電製品はこの電気を使うことができませんから、停電時のバックアップ電源としてお考えの場合は据置型蓄電池ありきの考え方になります。

加えて、停電時に太陽光発電からの電気を電気自動車に充電する時には注意が必要です。
停電時にはある程度しっかりと発電量のある太陽光発電システムから、停電時に自立運転に手動で切り替え操作をして電気自動車側でも操作をして充電できますが、やはり少し複雑な操作と言えます。

電気自動車を買うなら、据置型蓄電池を買う?V2Hを買う?

では、ご自宅の屋根で余剰売電の太陽光発電をされている方が、電気自動車に乗り換えようとお考えの場合、どのような選択肢になるでしょうか?

①そのまま追加設置無しで利用する
②据置型蓄電池を設置する
③据置型蓄電池+V2Hを設置する
➃V2Hだけ設置する

この4通りでしょうか。

① まず、そのままご利用されていても電気代や売電などでお悩みの無い方は大丈夫だと思います。
② 次に、据置型蓄電池を設置するだけでも光熱費のメリットや停電時のバックアップ電源として機能します。
③ そして両方を設置した場合。これは、据置型蓄電池と電気自動車の両方の光熱費メリットが得られたりはしないですので、停電時のバックアップ電力を増やすのがメインの考え方になります。
➃ そして最後に、V2Hがあれば蓄電池が要らない程かということですが、電気自動車の機能で普段から電気の蓄電・放電をしようとなると、電気自動車でお出かけの間はその機能が失われることになります。太陽光発電が電気を作っている昼間に、お仕事への通勤で毎日電気自動車は家に居ないというサイクルだった場合を想定すると、大きく効果を発揮するのは難しいのではないかと思われます。据置型蓄電池に軍配が上がります。
停電時に家に電気自動車が帰っているとも限らず、停電時に電気を利用したらしたで今度はクルマが出せないなんていうことも想定できます。やはりV2Hさえあれば問題解決!とはいかないのではないでしょうか。

電気自動車購入時には、検討してみましょう!

すでに据置型蓄電池を導入されている方の中では、エコロジーの観点から電気自動車を購入される方がとても多いです!
せっかくの電気自動車をフル活用するため、V2Hのしくみも進化しており、お見積りのご依頼やお問合せをたくさんいただいています。
ただ、V2H単体で見た時にメリットに見合った金額なのか(お得なのか?)と言われるとまだまだ高額ですので、お住いの地域の補助金の条件などのご確認をされてみてはいかがでしょうか。

スマートハウスで環境にやさしくて便利な生活を!
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