COLUMN コラム

コラム

蓄電池を導入するのに、リースの契約はお得か? 

  • 2020.09.01
  • コラム

家庭用蓄電池の設置費用は高額で、はじめから設置を諦めてしまう方も少なくありません。
しかし機能的には、長期的に電気代の削減をしてくれる意味でも費用の大部分が返ってくる意味合いもあり、今後増えてゆく停電への備えとして導入に対して実質的な負担は大きくはならないのです。
実際に蓄電池を10年~15年~と利用されていくことを想定して蓄電池の設置費用について考えてみると、一つの選択肢に「リース・レンタル」という手段が思い浮かびます。

始めに何百万もするものを、一旦負担をかけて導入するのであれば、もしかしてリースさせてもらう方が得なんじゃないのか?という発想です。
ところが、ネットで調べたりして蓄電池のリースをしている会社を調べてみても、2020年現在あまり現実的な内容で蓄電池のリースを行っている会社が見つかりません。
ですので我々のようにリースではなく販売を行っている会社に、お問合せで「リースって良いのかな?」というご質問をいただくこともあります。
今回は、蓄電池をリース契約するとお得なのかどうかを考えてみようと思います。

 

「購入する」のと「リース」とはどう違うのか?

 

蓄電池の場合で言うと、購入しても支払い方法に一括払いとローン払いという選択肢があります。
ローンで購入すれば最大15年まで選んだ年数に分けて支払いができるので、リースと同じように初期負担はかかりません。
リースの場合もリース会社によっては初期工事の費用もリース代に入っているものもあり、同じく初期負担はかかりません。
(初期工事費が別途必要な会社もありますのでご注意ください。)

一括払いやローンで購入した蓄電池はその人の持ち物になります。
リースの場合は「借りているだけ」なのでリース会社の持ち物になります。
もちろん、リース会社もビジネスですので、月々のリース料金は購入してローン払いするのと変わらないか、もう少しお高めの金額になります。

 

蓄電池のリースには契約期間があり、違約金がある

一般的に、リースという言い方をすると長期的に利用する前提で、レンタルという言い方は短期的に利用して返却する前提という違いがあります。
家庭用蓄電池で、数日間だけ利用して返却するということは有り得ませんので、蓄電池を借りる場合はリース契約という言い方になります。
リース契約であるということはつまり、長期的な契約期間の縛りがあり、途中解約すると違約金が発生する契約だということを指します。
ならば、契約期間中は蓄電池のリース料金を支払い続けることが前もって決まっているのと同じです。
契約期間中に支払う合計額を計算すると、蓄電池の購入金額よりも高額になることが多いです。
リース会社は、リース契約の優位性を説くのが仕事ですので、多くの場合はメンテナンス費用も込みになっているので安いのだという説明が付きますが、家庭用蓄電池は購入していても基本的には後から定期メンテナンスなどで費用をかける必要はありませんので、実質的に購入した方が安いということになります。
そして、リースのデメリットとしては料金よりも「自由に全ての蓄電池の中から選定できない」点が挙げられます。
販売する会社とは違い、リース会社は仕入れた商品の減価償却をするという発想がありますので、全ての種類の蓄電池を仕入れすることができません。
そのため、数種類の蓄電池の中から設置機種を選ぶしかなく、最適な機種で最大限のメリットを提供することができないことが多いのです。

 

リースの契約期間後は誰のものになるの?蓄電池はいつまで使えるの?

家庭用蓄電池の場合、蓄電池をリースし、契約期間満了まで利用した時、その期間分蓄電池本体は消耗します。
最大蓄電容量も少なくとも20~30%は低下し、取り外しても中古で売りに出せるものでもありません。
蓄電池リース会社の多くで、契約期間の満了時の内容を調べると「譲渡もしくは契約期間延長」となっています。
あまり、蓄電池導入の際に10年後、15年後のことを考えないという方もいるかもしれませんが、これは気になります。
この記載の場合、譲渡とは無償で提供されるとは考えにくいので、「契約期間が済んだものに更に料金を支払って買い取る」ということが考えられますので、機能的に限界が近付いたものを中古で買い取る費用が発生します。
リチウムイオンの家庭用蓄電池というものは、10年や15年といった期間でメーカーの保証が付き、一定の蓄電容量で利用できる作りになっていますが、保証期間やリースの契約期間が満了したからといって直ちに使えなくなる訳ではありません。
低下した蓄電容量は復活することはありませんが、もっと長期間で、とうとう全く役に立たなくなるまでは蓄電容量を減らしながら利用できます。
しかし、それまでリースで利用した蓄電池を購入するかと言われたら、その申し出は絶対に断って新たな蓄電池を導入するべきです。
リースした蓄電池は、途中で解約もしにくく、期間を満了する頃については決定していないことも多いです。
購入する場合と比較すると、意外な落とし穴に注意が必要です。

 

まとめ:蓄電池で得なのは、断然「購入」です!

実際、2020年現在、家庭用蓄電池をリースできる会社はほとんど無く、ごく一部の企業以外ではリースで借りることは難しくなっています。
そのくらい、蓄電池に関しては購入したほうが得だというのが既に一般的な認識です。
しかし今後、画期的な蓄電池のリースサービスが新たに出てくるということももちろん考えられます。
例えばもし、蓄電容量が永遠に下がらないように蓄電ユニットの中身をローテーションできる商品などが出たら、購入するよりリース契約の方が有利かと思います。
その際は冷静に購入とどちらが得かを判断されるのをお勧めします。
しかし現状の結論は、リースだと高くつくので購入が正解です。
蓄電池についてお悩みの方は、蓄電池やりくりナビまでご連絡お待ちしております!

※補助金制度は地域や時期によって内容が異なります。
※代行時も、お客様にてご準備いただく必要書類がございます。

support
0120109296 資料請求から補助金まで無料メール相談 資料請求から補助金まで無料メール相談