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蓄電池の耐用年数と、とうとう使えなくなってしまうまでのイメージ 

  • 2020.09.28
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蓄電池は賢い機械で、停電時以外にも様々なメリットをもたらしてくれます。
見た目にもどっしりと大きな機種が多く、何となく相当長持ちして動いてくれそうだという印象です。
しかし実際には他の家電製品と同様、いつかは使えなくなって交換したり廃棄したりすることになるものです。
何でも変わらないものなどなく、形あるものはいつかは失われるのです。
今回は、実際にはどのように劣化し、寿命を迎えるのか、併せて保証についてお話いたします。
蓄電池をご購入される直前のタイミングまでに、このコラムを読んでいただければ幸いに思います。
どうぞ最後までご覧下さい。

 

蓄電池は消耗品と考えて下さい。一生モノではありません。

蓄電池が何年間使えるものかという前に、まずは蓄電池というものが耐用年数分を100%のパワーで働き続けられるものではないということを知っていただければと思います。
蓄電素材によって性質に違いはありますが、多くの家庭向け蓄電池の場合は長期間で大容量の蓄電がしやすいリチウムを素材にした蓄電池です。
蓄電池の性質としては、内部が化学変化することによって電気エネルギーをため、ためる時と逆の化学変化をすることで電気エネルギーを出すことで、ためたり出したりを繰り返します。
ビリビリした稲妻のような形で電気をイメージされる方が多いと思いますが、電気そのものが蓄電池の内部にためられている訳ではないのです。
この化学変化の繰り返しは永遠には続けられず、どうしても少しずつ変換できるエネルギーの総量が減ってしまいます。
これにより、設置した時点で100%あった蓄電容量が、10年程充放電を繰り返すと60~80%に減ってしまうのです。
これを指標にして充放電可能な回数として数値化したものをサイクル回数と呼びます。
サイクル回数は、この回数充放電すると、○○%残っているでしょうという予想回数です。
蓄電池が100%の性能のまま異様に長持ちすることはありません。
しかし、ある時突然急激に性能が落ちることもほとんどありませんので、その点では安心できると言えます。

 

耐用年数「6年」は寿命の参考にならない。保証期間を参考にしましょう。

家電製品にはそれぞれ耐用年数というものがあります。
言葉自体の意味では、何年間の使用に耐えられるかという意味ですが、実はこれは国税庁が減価償却資産の計算をするための指標であり、実際に何年間くらい使えるのかとは関係の無い年数になっています。
ちなみに、建物付属設備(照明など)は15年ですが、蓄電池設備は6年とのことです。
6年で使えなくなるような蓄電池はほぼ無く、保証年数がもっと長いことでもそれがわかると思います。

蓄電池のメーカー保証期間は、10年のものと15年のもの、10年か15年(有料)を選択できるものに分かれます。
先に書いたサイクル数の表記を年数に置き換えると、つまり365で割ると、おおよそ付けることができる保証年数に近いものになります。
保証の内容としても保証年数以内に蓄電容量○○%以下に減ったら保証対応ということですので、サイクル数の考え方と似た水準であることがわかります。
もちろん期間内はイレギュラーな機械の不良にも保証対応してもらえるので、保証年数は必ず確認し、保証書はきちんと保管しましょう。

 

最期は蓄電容量が無くなるか、パワコンが壊れるか

このように、蓄電池は非常に長持ちしますので、蓄電容量は減りながらも相当長い年数で利用可能であることがわかります。
しかし、忘れてはならないのが、蓄電池は本体だけでは利用できず、パワコン部分が寿命を迎えてしまうと完全に止まってしまうということです。
パワコン自体の寿命は、「10年はもつだろう、20年もつことはないだろう」という感覚です。
パワコンが寿命を迎えると突然蓄電池が機能停止するものと考えられますので、その頃にパワコンのみを買い替えるとは考えにくいかと思われます。
となれば、蓄電池のパワコンが寿命を迎えたら蓄電池ごと買い替えるか、あるいはそれは十数年後のことですので、全く新しい別の製品が既に主流になっているかもしれません。

蓄電池やパワコンを廃棄する際は、業者に引き取らせるのは無料では済まないでしょう。
さすがに一般の粗大ごみのような扱いができる重さのものではありませんので、蓄電池を取り付ける専門業者などに相談し、廃棄料金を支払うことになると思われます。

 

まとめ:始まりがあれば終わりがあり、終わればまた必ず始まります

家庭用蓄電池はまだまだ比較的新しい商品なので、取り外して廃棄するような前例がまだまだほとんどありません。
蓄電池はとても有用に働く上に、停電時の安心感まで得られるすばらしい機械ですが、いつか寿命を迎えた時にどうなるか、少しだけ思いをよぎらせて、ご購入予定の蓄電池のサイクル数や保証年数を再度確認してからご購入下さい。
ご検討されているその蓄電池の機種は、本当に最適な機種ですか?
気になる方は、蓄電池やりくりナビにご連絡下さい!

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